2026-06-01·6

副業の確定申告は必要?|「20万円ルール」と最低限やることを整理

副業で収入を得るようになると気になるのが税金です。「いくらから確定申告が必要?」「住民税はどうなる?」といった疑問を、国税庁や各自治体が公開している一般的なルールをもとに整理しました。なお、個別の申告については税務署(無料で相談できます)や税理士に確認するのが確実です。

1. 目安は「給与以外の所得が年間20万円」

会社員(給与所得者)が副業をしている場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要とされています。

ここで大切なのは、判断の基準が「収入」ではなく「所得」だという点です。所得は「収入から必要経費を引いた金額」を指します。たとえば売上が30万円でも経費が12万円なら、所得は18万円となり、20万円以下に収まります。

ただし注意点として、所得が20万円以下で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は別途必要になることがあります。ここは見落としやすいので気をつけましょう。

  • 判断は「収入」ではなく「所得(収入−経費)」で行う
  • 給与以外の所得が年間20万円超 → 確定申告が原則必要
  • 20万円以下でも住民税の申告は必要な場合がある
  • 副業がアルバイト等の給与の場合は別の基準になることがある

2. 「収入」と「所得」は違う ― 経費を差し引ける

副業のために直接かかった費用は、必要経費として収入から差し引ける場合があります。経費を正しく計上すると、課税対象となる所得を抑えられます。

ただし、何でも経費にできるわけではありません。私的な支出と区別し、副業に直接関連することを説明できるものに限られます。判断に迷うものは税務署や税理士に確認しましょう。

  • 副業に使う通信費・電気代のうち、業務で使った割合分
  • 仕事用に購入した機材・ソフト・書籍
  • 副業に必要な交通費・振込手数料など
  • 私的利用と混ざるものは、使った割合で按分して計上する

3. 住民税と「会社に知られる」仕組み

「副業を会社に知られたくない」という相談はよくありますが、その多くは住民税の仕組みに関係しています。住民税は前年の所得をもとに計算され、給与から天引き(特別徴収)されるのが一般的です。

副業分の所得が加わると住民税額が変わるため、勤務先がその変化に気づく可能性があります。自治体によっては、申告時に住民税を「自分で納付(普通徴収)」する選択ができる場合もありますが、扱いは自治体や状況によって異なります。

なお、これは税申告の話であり、副業が認められるかどうかは勤務先の就業規則の問題です。本記事は脱税や申告逃れを勧めるものではありません。正しく申告したうえで、就業規則を確認することが大切です。

4. 申告しないとどうなる?

必要な確定申告をしなかった場合、本来の税額に加えて無申告加算税や延滞税が課される可能性があります。後から指摘されると、まとめて負担が大きくなることもあります。

「少額だから大丈夫」と自己判断せず、不安なときは早めに確認するのが、結局はいちばん負担の少ない方法です。税務署の相談は無料で利用できます。

5. まず何をすればいい?(最低限)

副業を始めたら、まず「売上と経費を記録する」習慣をつけておくと、申告の時期に慌てずに済みます。

  • 副業の売上・経費をこまめに記録する
  • 領収書・レシート・取引の記録を保管する
  • 年間の所得がどのくらいになりそうか把握しておく
  • 判断に迷ったら税務署(無料)や税理士に相談する

副業の売上と経費を記録しておくと、確定申告の時期がぐっとラクになります。

副業日記で売上・経費を記録する

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスを評価・推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。