Webライターの文字単価はなぜ0.5円と20円に分かれるのか|種類別の相場と稼ぎ方
Webライターの文字単価を調べると、「0.1円」という数字も「20円」という数字も同時に出てきて、混乱した人は多いはずです。この差は「上手いか下手か」だけでは説明できません。記事の種類によって、最初から相場そのものが違うからです。この記事では、種類別の相場と、単価が上がらない本当の理由を整理します。
1. Webライターとは
Webライターは、Webサイトやブログ、メディアに載せる記事を書く仕事です。商品紹介、体験談、専門ジャンルの解説など、依頼される内容はさまざまです。
在庫も店舗もいらず、必要なのはパソコンとネット環境だけです。場所や時間に縛られにくく、本業のすき間時間でも進めやすいのが、副業として選ばれる理由です。
2. 文字単価は、記事の種類でこれだけ違う
クラウドソーシング大手が公開している目安によると、Webライターの単価は記事の種類によって次のように分かれています。
- ✓専門知識が不要な記事:文字単価1円前後
- ✓コラム記事:文字単価0.8円程度〜5円超
- ✓専門知識が必要な記事:文字単価2〜5円程度
- ✓インタビュー記事:文字単価6〜20円程度
- ✓医療系など専門記事:文字単価3円以上・記事単価1万円以上
- ✓さらに高度な専門記事:文字単価10円以上・記事単価が数万円〜10万円を超えることも
3. なぜここまで差がつくのか
同じ「1文字」でも、それを書くのにかかる調べものの量がまったく違います。一般的な話題の記事は、検索して分かる情報をまとめれば書けます。一方、専門記事やインタビュー記事は、一次情報を集めたり、専門家の発言を正確に扱ったりする手間が必要です。
つまり文字単価は「文章の上手さ」よりも先に、「その記事を書くのにどれだけ手間がかかるか」で決まっています。未経験のうちに単価を上げたいなら、文章力を磨くのと同じくらい、手間のかかるジャンルに移ることが近道になります。
4. 未経験からの始め方
資格は必要ありません。まずは小さく始めて、書きながら慣れていくのが基本です。
- ✓クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ等)に登録する
- ✓簡単なプロフィールを書く(得意ジャンル・書ける時間など)
- ✓未経験OK・文字単価の低めな案件から応募してみる
- ✓1本書いて納品し、評価を積む
- ✓慣れたら単価の高い案件へ少しずつ移る
5. 最初の壁は「文章力」より「テストライティング」
未経験者が最初につまずくのは、文章の巧拙よりも、多くの案件で行われる「テストライティング」です。本番の依頼の前に、1〜数本のお試し記事を書いて、合否を判断される仕組みです。
テストライティングでは、文章のうまさよりも「指示(レギュレーション)を守れているか」が重視される傾向があります。文字数、見出しの構成、参考にする情報の扱い方など、依頼者が指定した条件を漏らさず守ることが、実績ゼロの段階では文章力以上に評価されます。
1回落ちても、その依頼者と相性が合わなかっただけということも多くあります。数をこなして慣れていくのが現実的です。
6. 時給に直すと、いくらになるか
文字単価だけを見ていると、実際の稼ぎが見えにくくなります。大切なのは、調べものや構成を考える時間まで含めた「時給」で考えることです。
たとえば文字単価1円で3,000文字の記事なら報酬は3,000円ですが、執筆に2時間、調べものと構成に1時間かかっていれば、実働3時間で時給1,000円です。同じ文字単価でも、調べものが少なく済むジャンルを選べば、時給は上がります。
クラウドソーシング大手が示す目安では、Webライターの時給は1,000〜5,000円程度とされ、実績や引き受ける業務の範囲によって変動するとされています。自分の時給がこの範囲のどこにいるかを、一度計算してみることをおすすめします。
7. 続けるコツ・伸ばし方
Webライターは、書いた分だけ確実に報酬になる「フロー型」の副業です。やればやるほど上達し、単価も上げやすいのが強みです。
- ✓締め切りを守る・丁寧に連絡する(信頼が次の依頼につながる)
- ✓得意ジャンルを作る(専門性は単価アップに直結する)
- ✓読みやすい構成を意識する(見出し・短い段落)
- ✓もらった指摘は素直に直す
8. 書いた記事の著作権は、誰のものになるか
見落とされがちですが、書いた記事の著作権がどう扱われるかは、契約の内容によって変わります。多くのクラウドソーシング案件やメディア案件では、納品と同時に著作権が発注者へ譲渡される「買い切り」の形が一般的とされています。
この場合、書いた記事を自分のポートフォリオとして公開できるかどうかも、契約次第です。ポートフォリオに使いたい場合は、応募や契約の段階で「実績として公開してよいか」を確認しておくと、あとで困りません。
著作権を発注者に譲渡していても、著作者人格権(勝手に改変されない権利など)は別の権利です。契約書に「著作者人格権を行使しない」という条件が入っていることもあるため、契約の条件は一度目を通しておくと安心です。
9. 気をつけたいこと
「登録料が必要」「先にお金を払えば高単価の仕事を紹介」といった案件には注意しましょう。本来、仕事を受けるのにお金を払う必要はありません。
また、極端に安い単価で大量に書かせる案件もあります。最初の練習と割り切るのは良いですが、消耗しすぎないよう、少しずつ条件の良い案件へ移ることが大切です。
業務委託でも、2024年11月施行のフリーランス法により、報酬額や支払期日などの明示、納品から60日以内の支払いが発注者に義務づけられています。報酬の支払いで困ったときは、この制度も選択肢になります。
10. まとめ
Webライターの文字単価に大きな幅があるのは、書き手の実力差だけが理由ではありません。記事の種類ごとに、そもそもの相場が違うからです。
未経験のうちは低めの単価から始まりますが、テストライティングを重ねて実績を積み、手間のかかるジャンルに移っていけば、時給換算での稼ぎは着実に上がっていきます。文章を書くのが嫌いでないなら、相性のよい選択肢です。
参考にした資料
クラウドワークス「Webライターの相場は?種類別の記事単価の決め方を解説」(記事種類別の単価目安・時給目安)
著作権の扱い(買い切り契約・著作者人格権)については、クラウドソーシング各社の規約や契約ひな形で一般的に見られる条件を整理したものです。実際の契約内容は案件ごとに確認してください。
フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)については公正取引委員会の解説を参照しています。詳しくは「副業でも『フリーランス法』の対象です」の記事もご覧ください。
Webライターが自分に向いているか気になったら、まずは副業の適性をセルフチェックしてみましょう。
副業の適性をセルフチェックする※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスを評価・推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。