副業の「時間がない」は2位でした|1位との差が4倍ある理由
副業が続かない理由として、まず挙がるのが「時間がない」です。ただ、実際に副業をやめた人・休んでいる人に聞いた調査では、それは1位ではありませんでした。株式会社エムフロが男女497人に行った調査で、「時間を確保できない」は13.7%の2位。1位の「満足いく収入を得られない」53.7%とは、4倍の差があります。この記事では、その差が何を意味するのかを整理します。
1. 折れた理由の順位
497人の回答は次のとおりでした。1位が突出していて、2位以下をすべて足しても1位に届きません。
- ✓1位 満足いく収入を得られない:53.7%
- ✓2位 時間を確保できない:13.7%
- ✓3位 体力的にきつい:8.7%
- ✓4位 案件をとれない:6.4%
- ✓5位 トラブルを経験した:6.0%
2. 順番が逆かもしれない
「時間がないから続かない」と考えるのが普通です。ただ、この順位を見ると、別の読み方もできます。
人は、成果が見えているものには時間を作ります。締め切りのある仕事や、来週までに終わらせる必要があるものには、疲れていても手をつけます。逆に、続けても何になるか分からないものは、後回しになります。
つまり「時間がない」と感じている状態の一部は、時間そのものの不足ではなく、続ける理由がはっきりしていないことの表れかもしれません。1位が4倍あるという数字は、その可能性を示しています。
もちろん、育児や介護で本当に時間が取れない人もいます。ここで言いたいのは、まず自分がどちらなのかを確かめたほうが早い、ということです。
3. 時間を作る前に、時間を測る
確かめる方法は単純です。作業した時間を記録します。増やすためではなく、今どれだけ使っているかを知るためです。
1週間だけで十分です。何曜日に、何分、何をしたか。それだけ書き留めます。
- ✓作業した日付と、実際に手を動かした分数
- ✓その日にやったこと(1行でよい)
- ✓その案件から入った報酬(入ったときだけ)
- ✓受注前の提案文やリサーチも、時間に含める
4. 測ると、3つのうちどれかが分かる
1週間の記録が取れると、状況がはっきり分かれます。どれに当てはまるかで、次にやることが変わります。
- ✓時間はあるが手をつけていない → 時間の問題ではない。続ける理由のほうを見直す
- ✓時間を使っているが報酬が少ない → 報酬 ÷ 時間で本当の時給を出す。単価か作業量を変える
- ✓本当に時間が取れていない → 生活の側を変えるしかない。副業の中身は悪くない
5. 本当に時間が取れない人へ
3つ目に当てはまる場合、「毎日やる」という設計をやめたほうが続きます。
毎日を前提にすると、できなかった日が失敗として積み上がります。そうではなく、週の最低ラインを1つだけ決めます。「週に合計90分」「週に1件だけ提案する」のような形です。
同じ調査で「やり方を変えて継続」した人は27.8%いました。「そのまま継続」28.2%と、ほぼ同じ数です。続いている人の約半分は、一度やり方を変えています。設計を変えることは、あきらめとは違います。
6. 本業を壊さない線を先に引く
3位の「体力的にきつい」8.7%は、無視できない数字です。睡眠を削って副業に充てると、短期的には時間が増えますが、本業のパフォーマンスと引き換えになります。
先に「ここは削らない」という線を決めておくと、迷う回数が減ります。睡眠時間、休みの日、体調が悪い日。この3つを最初に副業の対象外にしておくと、続けられる範囲が自動的に決まります。
7. 参考資料
この記事の数字は、次の調査に基づいています。
- ✓株式会社エムフロ「副業で心が折れた瞬間ランキング」男女497人アンケート調査
作業した時間と、入った報酬を記録しておくと、本当の時給がいつでも出せます。時間の問題なのかどうかも、そこで分かります。
副業日記で時間と報酬を記録する※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスを評価・推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。